2月の初旬、大学時代の友人から突然
「屋久島行くけど一緒に行かない?」
というメールが届きました。屋久島については屋久杉・世界遺産くらいの知識しかなかったのですが、旅行好きな私は行きたいなと思い尋ねてみると、ただの旅行ではなく、
「1日まるごとトレッキングで縄文杉へ、もう1日も別のところにトレッキングするかも。」
とのこと。普段全く運動もしていないし、大丈夫だろうか?と思い、申し込み直前まで悩みましたが、折角の機会だし、まあなんとかなるだろう、と参加のメールを送りました。
その後、準備のために色々調べてみるうちに、思っていた以上に大変だということに気付かされ不安になってきました。本には「縄文杉登山」って書いてあるし・・・。
準備も大変で、まず登山用の靴は必需品、早めに買って慣らしておくこと。それから毎日通勤は登山用シューズになりました。屋久島は雨の多いところで、上下セパレートのレインウェアにザックや雨に濡れるのでザックカバーも必要とのこと。
準備や体力づくりのメールがメンバーから次々と入り、後れを取っていた私はますます大丈夫だろうかと不安になりました。とりあえず近所をウォーキングしたり、神社の階段を登ったりしてみましたが、十分な準備はできないまま当日を迎えました。
歩行距離22km・標高差700メートル・所要時間約10時間のコースです。最初は平坦なトロッコ軌道が続きますが、ペースが速く遅れず付いて行くのがやっとで、まわりの景色など見る余裕はなく、ひたすら足元の枕木をみつめて歩くのみでした。途中からの登山道では、ガイドさんから
「だめだと思う人はこちらからリタイアしてもらいますから。」
とりあえず
「やったねー。」
とみんなで無事来られたことを喜び会い、
記念撮影。
帰りもあるのだけど・・・。
そして出発から約10時間後、
無事登山口に到着しました。
帰りのバスでは
「思ったほどじゃなかったね。」
「もう十分、明日もトレッキング行くの?」
と思う私でした。
縄文杉の魅力は、時間をかけて自分の足で逢いに行かなければ味わえないところにあると思います。気軽には行けませんが、皆さんも是非逢いに行かれてはと思います。 でも次はもっと楽なところに誘って欲しいな・・・。
薬剤科長 有木