2012年6月30日土曜日

第9回 「縄文杉に逢いに行ってきました」

4月中旬、友人4人で縄文杉に逢いに屋久島に行ってきました。

2月の初旬、大学時代の友人から突然

「屋久島行くけど一緒に行かない?」

というメールが届きました。屋久島については屋久杉・世界遺産くらいの知識しかなかったのですが、旅行好きな私は行きたいなと思い尋ねてみると、ただの旅行ではなく、

「1日まるごとトレッキングで縄文杉へ、もう1日も別のところにトレッキングするかも。」

とのこと。普段全く運動もしていないし、大丈夫だろうか?と思い、申し込み直前まで悩みましたが、折角の機会だし、まあなんとかなるだろう、と参加のメールを送りました。

その後、準備のために色々調べてみるうちに、思っていた以上に大変だということに気付かされ不安になってきました。本には「縄文杉登山」って書いてあるし・・・。
準備も大変で、まず登山用の靴は必需品、早めに買って慣らしておくこと。それから毎日通勤は登山用シューズになりました。屋久島は雨の多いところで、上下セパレートのレインウェアにザックや雨に濡れるのでザックカバーも必要とのこと。
準備や体力づくりのメールがメンバーから次々と入り、後れを取っていた私はますます大丈夫だろうかと不安になりました。とりあえず近所をウォーキングしたり、神社の階段を登ったりしてみましたが、十分な準備はできないまま当日を迎えました。

当日は朝5時前に朝食と昼食の弁当を持ってホテルを出発、登山口行きのバスに乗り登山口へ。そこで朝食をとり、準備をして6時30分ごろいよいよ出発。朝から雨でレインウェアやザックカバーはやはり必需品でした。

歩行距離22km・標高差700メートル・所要時間約10時間のコースです。最初は平坦なトロッコ軌道が続きますが、ペースが速く遅れず付いて行くのがやっとで、まわりの景色など見る余裕はなく、ひたすら足元の枕木をみつめて歩くのみでした。途中からの登山道では、ガイドさんから

「だめだと思う人はこちらからリタイアしてもらいますから。」

などと脅されつつも、ペースを落としてもらえたので、リタイアすることなく樹高25.3m、胸高周囲16.4m、推定樹齢2170〜7200年の縄文杉に逢うことができました。

とりあえず

「やったねー。」

とみんなで無事来られたことを喜び会い、
記念撮影。
帰りもあるのだけど・・・。
そして出発から約10時間後、
無事登山口に到着しました。

帰りのバスでは

「思ったほどじゃなかったね。」

と少し余裕をかましつつも、

「もう十分、明日もトレッキング行くの?」

と思う私でした。



縄文杉の魅力は、時間をかけて自分の足で逢いに行かなければ味わえないところにあると思います。気軽には行けませんが、皆さんも是非逢いに行かれてはと思います。 でも次はもっと楽なところに誘って欲しいな・・・。

薬剤科長 有木

2012年6月20日水曜日

第8回 「私のまわりのひと(私をとりまくひと)」

ここ数年、歳とったせいか色々な事に感謝出来るようになりました。
その中でも、私が自信をもって言えること(勝手な自慢ですが)は、本当にたくさんの人に恵まれているなぁということです。

この病院に勤務してはや20年が過ぎましたが〈年もばれますね〉多くの人に助けられて、また多くの人と知り合いになりました。
そこで今回は私の友達?(・・・といっていいのか?失礼かも知れませんが)を紹介したいと思います。勿論名前は伏せさせて下さい。

一番は「さくら会」です。
20数年前この病院に勤務した当初は午前外来勤務、午後手術室勤務というシフトでした。
何も分からない私に随分上の先輩方が声をかけ下さってこの「さくら会」に入ることとなりました。
以後今日まで仕事の事から、遊びまで色々な事を教えていただきました。
どちらかと言えば田舎育ちで(生れは山口県、島根・広島との県境で育ちました)融通のきかない、面白みがない私でしたが本当に多くを得ることが出来たのが「さくら会」です。
5,000円/月の積立をしていて、今迄何度となく遊びに行きました。そうそう5年前のハワイ旅行もこの積み立てのおかげです。
勿論食事会も、プチ贅沢旅行も行きました。私だけでは経験できない多くのことばかりです。

次は看護学校時代に所属していた医院で、泣くほどの苦労をしてきた仲間4人です。
当時は医院ということで厳しくて、門限9時!それを過ぎたら罰があって1週間外出禁止でした。
それで余計に結束力が強まったのだと思います。寮生皆な仲良くて土曜日/Wは11時過ぎたら(その当時の医院の先生はややお年寄りで11時には就寝されていたので)一人ずつ抜き足で出て行って近くのファミレスでおしゃべり会です。夜中まで喋っていました。
でも当然ばれていますよね、先生がある時「頭の黒いネズミがよくうろうろしている」と笑いながら言われました。

その仲間4人とは卒後もう何十年も経ちますが、未だに1回/年旅行を持ち回りで計画して会っています。七夕のように1回/年会うだけですが、普段会っているかのように話しは尽きず言いたいことも言える同志です。それぞれ卒後何年も経って生活環境も変わったのに…(不思議ですよね)その仲間は、九州・四国・尾道と分かれていてその土地・土地を尋ねるだけでも楽しくて、結局会って話をするだけで十分な気分転換になっています。愚痴を言ったり、情報交換したり…ですが。

その他にもたくさんの出会いがありました、その時その時が大事でまさに「一期一会」です。これからも多くの出会いを大事にして今迄自分が大切にしてもらったことを、今度は誰かに分けてあげることが出来たら…と思っています。  

副看護部長 中村

2012年6月9日土曜日

第7回 「自分に厳しく?」

寺岡記念病院に赴任して9か月が経ちました。
病院のスタッフは親切だし、東京に比べて患者さんも良い人が多い。
自然が綺麗なすごく恵まれた環境で、大きなストレスもなく仕事に専念させていただいております。

先日、とある看護師さんから言われました。

「先生、太ったねー。お腹に浮き輪つけてどこいくの?」

と。

「いやいや、もうすぐ夏じゃけ、海に決まっとるじゃろ!」

と返したいところでしたが・・・内心、ショックでした。衝撃でした。

確かに5kgほど増量しましたが、着痩せするのでそう簡単にはバレないだろうと余裕こいてました。
服着て気づかれるというのは相当なのでしょう。
ほぼ、アンパンマンなのでしょう。

「え〜ん、え〜ん。ばかー。食事が一番の楽しみなのにー。でも美味しいもの超すき。」

その夜、泣きながら走りました。
病院のそばにある自宅からフジグランまで。
そして、「毎日走ろう、そしてかっこよくなろう。病院のみんなに『あれ?痩せました?別人かと思いました。なんか・・・すき』と言わせてやろう。」と決心しました。

しかし・・・翌日私の膝は悲鳴をあげていました。

「うっ、痛い。今日はおやすみ♡」

結局ジョギングは一回きりでした。
外来で患者さんに

「食事と運動が基本です(えっへん!)。」

とか言っておきながら、なんとも情けない。

今、懲りずに新たな目標を立てました。
毎日腕立て50回、腹筋50回。
これなら、夜道で側溝に落ちることもない。
医局でもできるし。
簡単!安全!♪

自分に厳しく、今度こそ頑張ろうと思います。

脳神経外科 岩上