2015年4月30日木曜日

第108回 「年に一度の大冒険」

年1回のリフレッシュ休暇を利用して、友人と時々海外へ出かけます。

今回は、同じホテルの予約ができず、最寄り駅も違うため、現地では待ち合わせ場所に自力で行くしかないという・・・  (д・)// キャーーー

なにせ中学英語以下の私の英語力、電子辞書を握りしめ「はじめてのお使い」並みの不安感で出国しました。(友人は英語・ドイツ語OK)

行き先は、クリスマスマーケットで賑わうドイツ・ニュルンベルグ!!

とっても寒くて、とってもキレイで、とっても美味しい料理、地域で違うビールの味!!
クリスマス時期もいうこともあり、どこの教会でも聖歌隊のイベントがあって、生活にキリスト教がしっかり入っているのだなぁ~と感じました。

ニュルンベルグを起点に、ローテンブルグ、バイロイト、バイロイトを列車で移動。

友人と一緒だととってもスムーズ。


ですが・・・

いざ1人になると、

さっきは買えたはずの列車のチケットが買えない。←きっと何かが違う


似た駅名なので降りると違う駅。←尾道と新尾道くらい違う

時間は真夜中近く・・・人もほとんどいない。列車もほとんど来ない

このままホテルに帰れるのか?! NO!野宿!!


英語力が・・・なんて言ってる場合じゃない!!
「はじめてのおつかい」のテーマソングが頭の中で流れてきます。もう電子辞書・地図・筆談、総力戦のなりふり構わずに聞きまくりの私、そんな、とっっっても挙動不振な私の話を一生懸命聞いて教えてくれるドイツ人。

なんとかNO野宿で過ごす事ができました。

そうしている内に、少しづつですが、躊躇せず話かける事ができるようになり、どうにかなるもんだなという、楽観的な(図太い?)考え方になっていきました。


帰りのバス停を教えてくれた、バスの運ちゃん

列車の中で少し話した学生さん

ドイツ語ガイドしかないから、英語で内容教えてくれた参加者のご夫婦

レストランの席を譲ってくれた老紳士


ありがとう。
あなたたちのおかげで、とっても楽しい休暇が過ごせました。

さぁ~次はどこ行こうかな! (その前に英語力上げろと言われそう・・・)


医療機器管理室長 郷丸


2015年4月21日火曜日

第107回 「いざ台湾へ」

私の海外ツアー第2弾は、 『台湾』 でした。(数年前の「ハワイ」に引き続き)


台湾の何に興味があるわけでもなかったのですが、昔の建造物?歴史を知るうえでは1回は行ってみるのもいいかなぁ~という程度でした。

超高層ビルの『台北101』(高さ509.2m、地上101階、地下5階)に続き、『故宮博物館』へ行ってきました。例のあの 「白 菜」 ですが、知らない人は本当に何がいいのか!?と思われるかも知れませんが、その白菜を見るために、長蛇の列・で、それにも驚きでした。


そして、『忠烈詞(ツォンリエツー)』。将兵や志士の英霊を祀り、本殿は北京の大和殿を模した宮殿で、1時間毎に行われる衛兵の交替式に本当に注目・注目・注目でした。


現地ガイドさん言わく、

「日本のおば様連中が、一番目を輝かすのが、この衛兵の交替式」

だそうです。(「またまた、嫌よね~おばさんは、でもそんなことはないよ」と思いながら)





でも、そのおば様パワーに圧倒されてみると、何と一番前に一緒に旅行してる私の友人が、一生懸命携帯で写真を撮ってるじゃないですか!!!

「えーっ?このこと・・・!?」

と思ってまたまた見ると、一緒に行進しながら動画で撮ってるじゃないですか!!!




『ステキ~!かっこいい人達よねぇ~!』

見る目もキラキラ輝いて、おそるべし「台湾衛兵達」でした。

そして、『九扮』へも行きました。。(海を臨む山の斜面にかつて金鉱の町として栄え、細い石畳の道沿いに家、家が軒を連ねる独特の風景) 映画「千と千尋の神隠し」で、湯婆婆の屋敷の舞台となったところですね。




歴史を肌で感じ、そして今急速に発展をとげている台湾。
まだまだ魅力がいっぱいでした!
グルメ&ショッピング(私は買い物に興味がないのですが)そして観光満載です。

ぜひ皆さんも一度は訪れてみてください。


・・・って、私は観光大使でもなんでもないですよ(笑)

副看護部長 中村(本館3階)

2015年4月10日金曜日

第106回 「早春の三冊 Part.2」

あっという間に四巡目ですね。光陰矢のごとし、ですか。

この原稿ではいつも、ついついディープな世界に入りそうになるので、今回はさわやかに(?)「早春の三冊」 part.2 です。
またまた本の話かよ~、と思われるでしょうから、今回はコミック(早い話が漫画ですね)のお話し。
例によって早春にふさわしいさわやかなコミック、などを紹介するはずもなく、素直な性格のボクが選んだ、あまり素直でないコミック三選です。

1)「大阪豆ゴハン」 サラ・イイネス(イネス)作 文庫版全6巻
サラ・イネス(イイネスから改名)さんといっても、フランス人とかアイルランド人、というわけではなく、生粋の日本人女性。どうやらイネス・ドゥ・ラ・フレサンジュという元祖スーパーモデルが好きで、このペンネームになった模様。

このコミックのキーワードは 「大阪弁」 「猫」 「モータースポーツ」 (何のことやらわからないでしょね)などなど…。大阪に住む湯葉さん一家を中心にした日常生活のユル~イ物語。モータースポーツ、というのは主にWRC( World Rally Championship)という世界最高峰のラリー選手権の選手たちの話が欄外にちりばめられ、登場人物自体が(往年の)有名ラリードライバーのパロディーになっています。主人公の「湯葉さん」というのは、ユハ・カンクネンという選手で、愛車も知る人ぞ知るランチア・デルタ…という具合。でもこのコミックの肝は、こてこての大阪弁を操る一風(二、三風?)変わったヒトビトの生活をリアルに描いているところ。このひとのコミックでは、「誰も寝てはならぬ」(全17巻)という傑作もありますが、やはり大阪弁がスゴイ。これらの本になじむと、たとえ一流デパートでの買い物でも「で、ほんまはなんぼになりまんの?」とつい聞いてしまいそう。



2)「バーナード嬢曰く」 施川ユウキ 作 まだ一巻目

学校(高校かな?)の主に図書室を舞台にして、わずか4人の登場人物による本に関する会話がほとんど。名著・名言がたくさん出てくるけど、全く深くも、教訓的でもない「感動の青春コミック」。

主人公の町田さわ子からして、自分のことを「バーナード嬢」と呼べ、と他人に強要するのだが、「え、あれはバーナード嬢でなくて、バーナード・ショーなの?」という人物。この女子を恋する(??)遠藤君、遠藤君を恋する図書委員の長谷川スミカ(小学生の頃からのシャーロキアン)、SFおたくの神林しおり、の4人でほぼすべて、の世界だが、それぞれのキャラクターとその会話がうーーーん、何というか良い!ただそれだけ。



3)「百日紅(さるすべり)」杉浦日向子 上・下巻

江戸時代を描かせたら右に出る者なし、杉浦嬢の快作。

浮世絵師の葛飾北斎とその弟子達が主人公で、まさに爛熟した文化・文政の江戸を描いて見事。北斎(完全にじじいですね)とその娘で、弟子でもあるお栄、いそうろうの善次郎、歌川国直、同居のイヌ・・・達の織りなす江戸の長屋生活が素晴らしくリアル。書き散らかした紙の散乱する画室(住処でもある)の絵一枚見ただけでこの人の非凡な才能があふれているのが分かる。妖艶な娘や粋なにいさん、さまざまな動物から、生き生きとした竜、鬼達、そして幽霊まで、この人の絵はこんなに凄かったのか〜、と感動。続きがもっともっと読みたかった!!惜しいヒトを亡くしたものです。

以上、健全で健康な方々の日々の糧としてふさわしいコミックを3種、ご紹介申し上げました。読んでみて面白くなくてもボクは全く関知しませんのであしからず。ではでは。


病院長 武田