2015年5月30日土曜日

第111回 「神様」

みなさんは神様を信じますか?

宗教ではなく、八百万の神様です。

私はこの八百万の神様の話は好きで、文庫本を探すときも、八百万の神様ネタはつい買ってしまいます。どこがどう好きなのか説明できませんが、いるかもしれない、いてほしい・・と思うのです。

現実にいるかどうかと聞かれたら、いないと答えていました。今までは。


私は結婚して府中に住んでいますが、近所に【かながみさん】といわれる小さなお社があります。

大きな木に寄りそうように作られた小さなお社で、狐の神様が祭られているときいています。このかながみさんですが、失くしたものを探してくれる神様で有名なのです。

『えー?偶然じゃないの?そんな無くなったものが出てくる訳ないじゃん?』

私もそう思いました。が、本当でした!

私の息子が小学1年生の時、体操服が一式なくなってしまい、学校も家も通学路も全てさがしても見つからない、お友達が持って帰ってもいない、運動会が近いのに体操服がない、で困っていたら、おばあちゃんが『かながみさんへいってみる』といいだしました。

『かながみさん?なにそれ。』

当時私は知らなかったので、お義母さんが何を言っているのか理解できなかったのですが、次の日、小学校の教頭先生が花壇の脇に落ちていた体操服袋を発見して届けてくださったのです。

『え。偶然じゃない?』

まだ信じられなかったのですが、息子は大切なものをよくなくしたので、そのたびにかながみさんにお願いしていました。全部次の日くらいにでてくるのです。極め付けは、旦那さんが『パスポートが見当たらない!』と騒ぎだして、二人かかりでスーツケースの中も鞄の中も引っ掻き回すほど探したのですが、出てこないので、旦那さんは『かながみさんに行ってくる・・・』と肩を落としてお願いにいきました。私もパスポートはまずいな、どうしようか・・と心配していたのですが、帰ってきてすぐに、考えられないような場所から出てきたのです。

これには驚きました。旦那さん曰く、『お参りしてすぐピンときて、ああ、あの袋の中を見てみようと思った』と。そのあとも、息子は事あるごとにかながみさんへお願いに行ってはお世話になっています。

かながみさんのお礼には油揚げをお供えするのですが、その油揚げもだんだん高級品になりました。友達にこのことを話したら、やはり同じように見つかった!というのです。

こりゃあ、本物だ!と調子に乗って、無いと思ったら何でもかんでもお願いしにいっていました。

『またおまえか!しらぬ!』といわんばかりに出てこないこともありますが、参拝する人は結構いるようで、管理をされている方が、油揚げが野良猫に荒らされると言っていました。

かながみさんが八百万の神様かどうかわかりませんが、大切なものがなくなってしまい困っている方、ダメもとでいってみてはいかがでしょうか?きっと助けてくれますよ。。。

臨床検査室  安原 

2015年5月20日水曜日

第110回 「町内役員活動に参加して」

高木町に住んで、7年になります。
高木町は、1班から20班まであり、私が来た時は、20班は、6軒でしたが、今では16軒です。
そして、なんと今年、20班の班長が回ってきました!!

「高木町は、行事・祭りが多いよ。」

とは聞いていました。頑張るしかありせん。

祭りは、「稲荷神社23夜祭り」が、毎年1月・5月・9月の23日の日の3回、「卯の祭り」、「夏祭り納涼大会」、「皇子神社秋季祭典」、「とんど祭り」と7回あります。

今回、大きい行事の「稲荷神社23夜祭り」の役が回ってきました。7年に1回自分の班に担当が来るそうです。説明を受けましたが、よく解りません。まず、20班で分担し7グループで、高木町全部の家を回り、寄付金を募ることです。2軒ペアとなり、1グループ51件位を回ります。この時、初めて知ったのですが、高木町は、全部で351軒もあるのです。気が遠くなる思いでした。

まず、稲荷神社がどこにあるのか?割り当てられた51件の場所がわかるのだろうか?

5月の連休に、隣の方とペアとなり、朝9時から出発し、12時30分位までかかり集金に回りました。「不在時は、2回は回って下さい。」の指導の元、高木町の地図と名簿を手に、行った先で、次の家を教えてもらいながらです。途中、雨が降りだすハプニング、一旦、傘を取りに家に帰り、また出発です。

不在の家が、10軒以上あり、日を変えて、再度、訪問した時のことです。最初のように、1人は、名簿を、もう1人は、地図を持ち、「どこでしたかねえ?」と言いながら歩いていました。すると、庭の手入れをしていた人が、「オリエンテーリングですか?」と声をかけてこられました。他の人からみると、滑稽で、まさにオリエンテーリングをしているように見えるのでしょうね。51軒は、全体のまだ1/7なのに、3時間30分かかりました。

普段は、車を使用してしまい、歩くことのない私にはいい運動でした。また、通ったことのない道を通ったり、知らなかったお宅を訪問し、40人以上の方とお話もできました。

普段は、家と職場を行き来する生活でしたが、方向音痴な私には、いい勉強になりました。

 班長は、町内の行事もありますが、婦人部の活動も平行してあります。4月初旬のことです。「次の婦人部の総会は、5月15日ですよ。」と連絡係りさんよりメールが入りました。てっきり、4月にメールをもらったので、4月の15日と思い込んでしまい、決められた時間に集会所に行きました。しかし、電気もついていないし、別の集会所だと思い、連絡係りさんに急いでメールで場所の確認をしました。場所は合っていました。「おかしい。」すると、連絡係りさんより二度目のメールがあり、「今日ではありませんよ。5月ですよ。宜しく。」自分でもおっちょこちょいと自覚していますが、恥ずかしい、情けない1日でした。

地域の班長となり、2ケ月目ですが、色々なことを教わります。職場でもそうですが、地域の多くの人に支えられ、助けられていることを感じます。地域の皆さん、声を掛けて下さり、ありがとうございます。感謝しています。

看護師長 藤原(療養病棟)

2015年5月9日土曜日

第109回 「大人の水遊び」

最近、昼間は暑い日々が続いています。
先日、子供を連れて“せら夢公園”に行ってみたのですが、子供たちが「キリ噴水」(地面から霧のように噴水が吹き上げる)で楽しそうに遊んでいる姿をみて、自分も一緒に遊びたい衝動にかられてしまいました。ぐっと我慢しましたが、一時水遊びにはまっていたことを思い出しましたので、「大人の水遊び」と称してご紹介したいと思います。



○ラフティング
御存じの方も多いと思いますが、ゴムボートに乗って行う激流下りで水遊びの中では一番多く有名な遊びだと思います。1艘のボートに7人(スタッフ1名)乗って、激流や難所を乗り越えていくのが楽しくて、うまく漕がないと難所ではひっくり返ることもあります。少しこわいけどそれはそれで楽しいと思います。

何度か行きましたが、やはり雨が降った次の日が水量も多く面白いです(中止になることもありますが)。

近くなら、徳島・吉野川(大歩危・小歩危)、足を延ばすなら、京都・保津川や岐阜・長良川、和歌山・北山川などがあります。コースもいろいろあって、半日コース、一日コース、ファミリーコース、他の水遊びとの組み合わせ(コンボ)もあります。


○キャニオニング
体一つで川の流れに沿って渓谷(キャニオン)を下って行くいわゆる渓流下り(沢下り)です。三郎滝のように天然岩のスライダーを滑ってみたり、滝壺のプールで泳いだり、ロープを使って渓谷を横断したりと少しアドベンチャーな遊びです。

だんだん顔が無表情になってきた女の人を見たことがありますので、女性の参加は慎重に考えた方がいいかもしれません。下りは重力に身を任せるので体力はいりませんが、落差を見ることになるので高所恐怖症の方はお薦めできないです。

近くなら、徳島・吉野川支流の渓谷、愛媛・滑床渓谷、足を延ばすなら、関西では奈良県・和歌山県や滋賀県にあります。


○シャワークライミング
キャニオニングとは反対に、下流から上流に探検するいわゆる沢登りです。天然シャワーを浴びながら上流を目指します。キャニオニングとの遊びの違いは、岩場の遊び方で、シャワークライミングではロープで体を確保してもらって滝をよじ登っていくところでしょうか。上りなので、楽しむにはやはり少し体力が必要です。

最近は、キャニオニングとセット(川を上ったり下ったり)になっていることも多いようです。


○カヌー、カヤック
カヌーとカヤックの違いは、水を漕ぐパドルの違いで分かれるようで、水をキャッチする部分(ブレード)が片方だけのものをカヌー、両方についているものをカヤックと呼ぶようです。
初めてではなかなか思うように進みませんが、のんびり進むのもいいし、パドルで水をかけ合って遊んでもいいし、自分の好みで選択できます。二人乗りもあります。

徳島県・吉野川はもちろんのこと各地でやっています。


○筏下り
立った状態で手すりにつかまって、連なった筏で川を下ります。古来より切り出された木材を川の流れで運んでいた「筏流し」を観光用に再現したものです。

全国でも和歌山・北山川だけです。


○ケイビング
洞窟探検です。川遊びではありませんが、夏の暑い日はひんやりして気持ちいいかもしれません。
近くなら風戸穴などの岡山県、ハチ北高原などの兵庫県などがあります。
少し遊ぶなら近隣の吉野川、足を延ばしてじっくり遊ぶなら奈良・和歌山、夏季休暇を利用して贅沢に遊ぶなら北海道(スケールも違うし、景色も違うので面白い)ですが、現実的には吉野川でしょうか。

天気のいい日に大自然の中での水遊びは最高です。ただ大人の遊びだけに少々お値段がかかりますが、保険料も込みで、日頃できない体験から得られる充実感を考えると、納得の価格かもしれません。

ラフティング協会の宣伝みたいになってしまいましたが、まだ体験していない方はぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。



消化器外科医長 花畑