2016年8月10日水曜日

第153回 「落語のお話」

外科の浦久保です。

私は多趣味で、前回はジャズについてお話しました。
今回は落語です。落語といっても古典落語です。

学生の頃、実家に帰るとなぜか興津要さんという人が監修した「古典落語」の文庫本があり、毎晩のように読んでおりました。実際に声に出して読むと寄席の雰囲気が出るもんですな。

「時そば」「火焔太鼓」「道灌」「青菜」など題名を聞いただけで粗筋がわかる方はかなりの通です。

最近はyoutubeなんぞというものがあって手軽に落語が聞けます。同じ演題でいろいろな方が演じているのですが、これがまたそれぞれに個性が出ていて面白うございますな。

楽しく聞いているうちに、はっと気づいたことがありました。

それは、ジャズとの共通点です。

ジャズにもスタンダードナンバーがありますが、演奏者によって全く違うものになります。

例えば、「朝日のごとくさわやかに」をいろんな演奏者で聞き比べるとわかります。

落語も好きな演題があってそれをいろんな落語家で聞き比べるもよし、気に入った落語家の高座をあれこれ聞くのも面白いですよ。

また、ジャズメンには落語好きが多く、同じく落語家にジャズファンが多いのもこんな共通点があるからでしょう。ちなみに古今亭志ん朝はジャズドラムの名手でしたよ。

最近はまってしまったのが「瀧川鯉昇(たきがわ・りしょう)」という落語家です。独特の雰囲気があり、聞きやすく、感心しますよ。「鯉昇」という名前もいいじゃありませんか。めったにTVに出る方ではありません。でも全国的にファンはいるようです。

私、カープも「鯉昇」も応援しています。

外科部長 浦久保