2016年10月22日土曜日

第159回 「2019年ラグビーワールドカップにむけて」

私自身、高校から社会人なってからも数年間ラグビーをしていた事もあり、今でもラグビーファンの一人です。

2019年に日本でラグビーワールドカップ(以下W杯)が開催されます。
これってすごいことだと思いませんか?

いや、すごいことなのです!!


でも、マイナースポーツなのでこの気持ちが伝わる方は少ないと思います…。
マイナースポーツである理由として、ルールが複雑で分かりにくいからだと言われています。確かに、今何の反則でプレーが止まったのか?理解できない場面が多いと思います。

しかし、日本ではマイナースポーツかもしれませんが、実はラグビーは世界的に見ると非常に人気のあるスポーツで、ラグビーW杯はオリンピック・サッカーW杯に次ぐ、世界三大スポーツイベントとも言われています。

日本のラグビーは、アジアでは敵なしの強さなのですが、W杯ではとにかく勝てず1995年には、攻撃型ラグビーのニュージーランド相手に145-17というW杯史上最多失点で敗れた歴史もあります。

「ありえない~!!まるで大人と子供の試合じゃないか!!」

が、当時の感想で世界との差を痛感し、戦略以前に、体格差とパワーがものを言うスポーツだと実感しました。

しかし最近では、2015年第8回ラグビーW杯イングランド大会で、日本が世界ランキング3位の強豪、南アフリカ代表に歴史的勝利「ラグビー史上最大の番狂わせ」と言われた試合があります。その理由は、日本のこれまでのワールドカップでの成績は通算1勝21敗2分で予選リーグを突破したことすらありませんでした。日本が唯一勝利したのは1991年第2回大会のジンバブエ戦でした。それ以来24年間も勝ったことがありませんでした。

一方の南アフリカは、W杯での優勝が2回、2位が1回で参加した大会は全て予選突破しており、W杯での通算成績は25勝4敗のラグビー大国。
ところがいざ試合をしてみたら、最後の最後に逆転トライで日本が勝利したわけです。

ラグビーというのは相手と実力差があるときには、弱いチームが勝つことがほとんどない、つまりジャイアントキリングが起こりにくいスポーツと言われます。そんな中で、W杯で1勝しかしたことのない国が、W杯を2度制覇した国に勝利したのです。

その勝利の陰には、日本の指揮官エディージョーンズヘッドコーチの存在があります。
世界一過酷と評される練習量で(練習時間は早朝6時から暗くなるまで)、体の小さい日本人に徹底した肉体改造を行い、当たり負けしない体作りをしました。守りでは相手の突破を止める重心の低いタックルを次々と決め、攻めては日本ならではの連続攻撃で打開を図る戦術で、日本は2015年のW杯で3勝もしたのです。惜しくも予選敗退はしたものの、日本は劇的に強くなったのです。

これは2019年の日本大会で応援しない手はありません、細かなルールを知らなくても、

「いけ~ 抜け~ 押せ~」

でいいのです。
ラグビーは球技と格闘技のミックスされたような競技で、守備ではボールを持った選手をタックルし倒してもよい。攻撃ではボールを持った選手は自由に走り、相手にぶつかりながら突進するなど迫力あるプレーが魅力だと思います。

これからの日本チームの活躍が本当に楽しみです。2019年W杯日本大会が成功することを心から祈っています。

看護主任 近藤(本館2階)