2016年11月30日水曜日

第163回 「加賀屋体験談」

リフレッシュ休暇を利用して今年は北陸新幹線開通で賑わいをみせている金沢、能登半島に行ってきました。

能登半島には20代の頃同僚と二人で行ったことがあります。
ツアーを申し込んでいましたが急遽キャンセルとなり慌てて自分たちで宿を探したため、和倉温泉では民宿のような宿がやっととれました。
翌日二人で散歩に出かけ海沿いを歩いていたら海辺に面した素敵な旅館が目に留まりました。加賀屋でした。

「今度来るときは是非、この旅館に泊まりたいね。」

と同僚と話した事を今でも覚えています。

この度、念願叶い「加賀屋とぐる~り能登半島周遊3日間」ツアーに参加しました。
旅行2日目の夕方、お待ちかねの加賀屋に到着です。従業員のお出迎えを受けまずはお部屋に案内されお抹茶と和菓子のおもてなしです。お抹茶をいただくのも久しぶりで心が落ち着きます。一息ついた後、“湯番頭”の解説付きの「館内美術館巡り」に参加しました。
人間国宝の作品、日本刀や輪島塗、九谷焼など石川、能登の伝統工芸が館内の至る所に飾ってあり、旅館なのに美術館では?と思えるくらい美術品の多さに驚きました。中でも一番感動したのは能登渚亭の12階までの吹き抜けの壁を飾る加賀友禅「四季の花」です。

これは梅、桜、藤、牡丹などの花が描かれた加賀友禅を壁画風に貼付け、シースルーエレベーターから眺めることができ見せ方にも趣向を凝らしてありました。

芸術品を堪能した後はお待ちかねのお食事です。部屋食ですがこちらの希望でテーブルと椅子で用意してくださいました。能登の食材をふんだんに使っていてまさに豪華絢爛でした。初めて口にする「干し口子」はなまこ一本から糸の細さくらいしかない卵巣を何本も重ねて陰干しして作られた珍味。まさか頂けるとは思わずビックリしました。他にも加能ガニ、治部煮、能登牛の朴葉焼きなど名産の数々を出していただきどれもおいしかったです。器は輪島塗と九谷焼でした。

食事の後は雪月花歌劇ショーを楽しみ、お風呂にゆったりと浸かり加賀屋での夜はふけていく…。敷布団はエアウィーブで寝心地良くてぐっすり眠れました。翌日は七尾湾が一望できる空中露天風呂に入り雄大な自然を眺めゆったりした気分を満喫しました。朝食の後、出発までの短い時間ですがホテルの近くを散策に出ました。

北陸の気候を思わせる小雨降る寒い朝でしたが玄関先には宿泊客を見送る華やかな着物姿の若女将が記念写真のシャッターを押すなどのもてなしに努めていました。私達もお願いしてシャッターを押してもらい良い想い出となりました。

出発の時間となりバスに乗ると仲居さん達大勢でお見送りをしていただきました。加賀屋で有名なシーンですが実際に体験すると心地良いものです。

幸せなひと時を過ごせたことに感謝します。

プロが選ぶホテル32年連続第一位、確かにそう実感できるホテル加賀屋でした。

食事の写真

食事の写真

検査室 山岡